子どもたちが
自分の言葉を掴む
自分の言葉にたどり着く
自分の言葉と向き合う
物語


「じぶんのことば」は、2017年の東村山子ども演劇プロジェクト・オムニバス公演「いちまる」の、舞台づくりの過程を記録した映像から生まれました。公募で集まった小学4年〜中学生の子どもたちが、3ヶ月の舞台づくりを通して自分の考えを深め、内なる言葉と向き合い、表現する姿を追ったドキュメンタリーです。


「東村山子ども演劇プロジェクト」

東京の多摩地区において、公募で集まった地域の子どもたちと、ゼロから物語をつくる舞台公演を、2008年から挑戦し続けている地域文化活動です。参加する子どもの保護者やスタッフが舞台衣装、美術、制作等行うなど、子どもと大人が作り上げる舞台は、見た人に笑顔と感動を与えています。

レビュー

・誰かの期待のために用意したものではなく本当の “じぶんのことば”に、いつ出会えるのか。仲間と一つの 目標を共にしながら自分に気づいていく。 “わたしがわたしであること”小さな心に灯った自信と ともに舞台に立つ小さなアーティストと大人の奮闘。 それはきっと、大切にしたいものを呼び起こさせてくれます。  (リトル・ミュージカル代表 石垣清香)


・個性的で目立つと、居場所を失う。日常の中で表現をする場を失った子ども。自分で考え、表現できる場所を3ヶ月提供する。受け入れて、信じきる大人がいれば、子どもの可能性は引き出される。この映像は、一人ひとりの子どもに、真に向き合った大人の記録。(車いす工房輪代表 浅見一志)


・子どもたちが自分のことばを掴んだ、たどり着いた、見つけたのだと、圧倒されるような想いでした。これが、3ヶ月ほの演劇の取り組みだと聞いて、驚いています。子どもたちの成長のスピードにも、演劇のもつチカラにも。関わるみなさんが真剣で、まっさらで。私自身、自分の仕事への向かい方、子どもとの向き合い方を見つめ直す機会にもなったように思います。私に共振、という言葉をくれた友人がいますが、この映画は、子どもとおとなと、共に心を振るわせた3ヶ月間の記録だなぁと思いました。本当に観てよかった。映画という形で残してくださり、出会えてよかったです。ありがとうございました!(五味沙和子・劇団トマト座 役者)